アスクル、MD とメーカーで EC サイトのデータ共有、販促改善から商品開発まで協働


現在アスクルでは Tableau Desktop で売上ダッシュボードを作成し、それを Tableau Server を使って従業員やマーチャンダイザーと共有しています。EC マーケティング本部のアナリストである渡邉泰和氏が、どのように「工数の大きな短縮」を行い、「コスト削減」につなげたかについて説明します。

アスクルはまた、パートナー企業と提携し、共同研究を行うために「LOHACO EC マーケティングラボ」を設立しました。Tableau を使うことにより、アスクルは同ラボでの検討事項に対してデータに基づいたアプローチができるようになり、経営陣はさまざまな課題に異なる角度から取り組めるようになりました。

渡邉泰和氏は Tableau を体験した今、「またピボットテーブルを使った作業に戻るということは考えられない」と述べています。


Tableau: アスクルで Tableau を使用している人数を教えてください。
アスクル株式会社 BtoC カンパニー EC マーケティング本部 ビッグデータ 渡邉 泰和 氏: Tableau Desktop は、社内の人間が約 20 名、あとパートナーとして一緒に仕事をさせていただいているメーカーの方々が約 100 名使っています。Tableau Server を使っているのは約 60 名ぐらいです。Tableau Desktop と Server の使い分けとしては、社内の人間とメーカーの方、メーカーのアナリストの方たちがデータ分析に Desktop を使用しています。Server はダッシュボードを共有する用途が強く、MD (マーチャンダイザー) などが日々の数字を追うためにダッシュボードを活用しています。

Tableau: Tableau を選んだ理由を教えてください。Tableau を使うことによって業務にどのような変化がありましたか?
渡邉 氏: パートナーであるメーカー様とともに「EC マーケティングラボ」というものを弊社は実施しております。どのようにメーカー様にデータ*を提供するか、どのようにデータを見ていただくかという観点で、そのラボで利用する BI ツールを何社か検討しまして、Tableau 様に決めさせていただきました。

これはお世辞ではなく、本当にいろんな軸からデータを見られるようになりました。それだけでなくライブであっという間にデータを見られるようになりました。データをグラフにすることに時間をかけるのではなくて、データを見て何か新しい発見をすることに時間をかけることができ、有意義に時間を使えているなと、考えています。

*アスクル株式会社がメーカーに提供するデータには、個人情報および個人を特定または再識別できる情報は含まれません。

これはお世辞ではなく、本当にいろんな軸からデータを見られるようになりました。それだけでなくライブであっという間にデータを見られるようになりました。データをグラフにすることに時間をかけるのではなくて、データを見て何か新しい発見をすることに時間をかけることができ、有意義に時間を使えているなと、考えています。

Tableau: コストや工数に変化はありましたか?
渡邉 氏: そうですね、厳密なコストを言うのは難しいのですが、データを Excel で作り表にしていたのに比べて、時間は大きく短縮されています。そういった工数の短縮のほかに、グラフを作ることではなく、考えることに時間を割けるようになったこと、そしてそこから生み出される知見について考えるようになったことも、コスト削減であると言えると思います。新しいことを生み出せるという点でも、十分な価値ができていると思います。

Tableau: Tableau によってデータへのアプローチ方法はどのように変わりましたか?
渡邉 氏: データは 1 つの見方ではなく、いろんな軸で見てみると新しい発見ができます。データについて人に説明する際は、やはりいろんな軸で見たいという要望をよく受けるのですが、 Tableau があれば簡単にそれを実現することができます。相手に理解してもらう上でも時間を短縮できますし、相手の理解も早くできているのではないかなと感じます。

今またピボットテーブルを使った作業に戻るということは考えられないです。