Tinuiti

マーケティング代理店 Tinuiti 社は 100 以上のデータソースを Tableau Prep に一元化し、500 の顧客に向けたマーケティング分析へと事業を拡大


データ準備にかかる時間を Tableau Prep Builder で 60% 削減

100 以上のソースを 1 つのビューに統合して何百もの顧客のマーケティングデータを表示

自動化されたスケーラブルなマーケティング分析に 14 か月未満で移行

10 億ドルを超える広告費で、パフォーマンス重視、データドリブンな北米最大のデジタルマーケティング代理店 Tinuiti 社 は、500 を超える顧客に向けた戦略的メディアプランを開発しています。同社の顧客である Tommy Bahama、Eddie Bauer、Brooks Running などのブランドは、Tinuiti 社を活用して、チャネルデータ分析およびマーケティングサイエンスを、統合されたメディア戦略と組み合わせています。しかし、Tinuiti 社にとって、マーケティングテクノロジーとデータソースが複雑に絡み合う状況は、情報を迅速に分析しメディアを一対一の顧客マーケティング向けに完全に最適化することを困難にしていました。

そこで Tinuiti 社は Tableau を導入することによりすべてのチャネルレベルのデータを理解することに成功し、データのレポート作成、収集、および準備にかかる時間を 60% 削減しました。また、Alight Analytics 社の ChannelMix を使用して 100 を超えるソースからのデータを一元化し、スケーラブルで、再現性があり、費用対効果の高い自動レポートインフラストラクチャを Tableau で作成しました。これは、顧客のニーズを満たし、業務と分析の効率性を高め、顧客との関係を強化することにつながっています。

Tinuiti 分析チームは、Tableau Prep を含む Tableau プラットフォームを使用して、複雑に組み合わされたデジタルチャネルからデータをすばやく引き出し、顧客向けの柔軟なカスタムダッシュボードを作成することにより、ブランドの取り組みの全容が確認できるようにしています。さらに、顧客のマーケティング部門がデータを自己調査し、根本的な詳細を調査し、ブランドエンゲージメントを向上させるより良い意思決定を行うことができるように、オーダーメイドのテンプレートレポートを提供しています。Tableau は Amazon Redshift のクラウドにホスティングされるマーケティングデータに接続し、顧客と Tinuiti チームの両者が高性能で安全なダッシュボードを利用できるため、質問やニーズに即座に対応できます。そのためマーケティング予算は、最も強力なエンゲージメントを生み出す最良なメディア戦略に割り当てられます。

高度な分析アプローチがより高速なデータレポートを実現

大量なマーケティングソースを抱える Tinuiti 社は、データの取り込みやクリーニング、結合、顧客への有益なデータレポートの提供に苦労していました。同社は手間のかかる手動プロセスを使用して情報の取り込み・変換を行っていましたが、これにより、分析業務にあたるスタッフの負担が増加しており、その結果、毎年 156,000 時間以上がデータレポートに費やされていました。これはタイムリーで動的なマーケティングレポートを顧客の手に届けるのに最適の方法ではありませんでした。顧客はほぼリアルタイムの分析を望んでおり、それなくしては、マーケティングリソースをタイムリーなマルチチャネル戦略に活用することができませんでした。

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マーケティング担当者には、対処すべき大量のデータがあります。Tableau の提供する機能により、マーケティングエコシステムのさまざまなデータソースに接続できるようになりました

Tinuiti 社は Tableau を採用してすぐに Tableau Prep に価値を見出しました。Tableau Prep により、チャネルチームと分析チームの能力が向上し、データのクリーニング、結合、分析に適した形式への変換にかかる時間の削減につながりました。Tinuiti 社は、Amazon Redshift に接続されクラウドにホスティングされる約 600GB のマーケティングデータを抽出する API を使用し、自動メール添付、ソーシャルメディア、デジタル広告などといった機能向けの主要なマーケティングプラットフォームからのクリーンデータを使用する自動レポート準備フローを作成しました。Richardson 氏は「Tableau Prep のようなツールにアクセスできるようになったことで、複数のチャネルにわたって、より速く大規模な実行が可能になりました」と話しています。

さらに Tableau Prep Conductor の導入により、Tinuiti 社チームはセルフサービスのデータ準備を規模に合わせてスケジュール・管理できるようになりました。Richardson 氏は「私たちはこの新しい機能によって、これからさらに社内全体のデータ準備の自動化と規模拡大が進むことを期待しています」と話しています。Tinuiti チームは、この機能により顧客にキャンペーンに関するレポートをより早く提供できるようになり、これによって提供するものの価値が高まり、結果的に顧客の収益をあげることにつながることを認識しています。

ChannelMix と Tableau を組み合わせた柔軟でスケーラブルな自動データ分析を使用する新しいアプローチにより、Tinuiti 社は顧客とのより長い強力な関係を作る戦略的価値を提供できるようになります。Big 5 Sporting Goods 社をはじめとする顧客は、チャネルマーケティングデータをこのように包括的に把握することで、ビジネスに大きな影響を与え、マーケティング費用の支出を改善できることを理解しています。

Tinuiti チームは、Tableau が提供する分析の専門知識を活用して、マーケティングプログラム用に並外れたレベルの包括的なダッシュボードを作成しました。 業務全体におよぶ複数のデータソースをすべて一元化して自動化・統合することは、私たちにとって画期的なことでした

セルフサービスレポート作成によるデジタル広告予算の追跡

マーケティングキャンペーンとデータレポートには、考慮しなくてはならないニュアンスがあります。マーケティング戦略にはどれも、さまざまな KPI と目標を考慮した慎重な検討と計画が必要です。Tinuiti 社は、すべての顧客が分析的思考を持ちデータに精通しているわけではないことを理解していましたが、そこにはさらに、小規模な分析スタッフにさまざまなチャネルチームへのサービス提供と顧客の質問への回答を担当させるという困難がありました。顧客の生涯価値はどのようなものか、どのセグメントを目標とすべきか、さらに、これまで直感で決断してきたが、これからどのように将来を見据えていくのかといった、複雑な問題を抱えていました。

Tableau のドラッグ&ドロップ機能と複数のデータフィルターにより、Tinuiti 社の分析チームは、以前は不可能であった領域での作業をより簡単に加速できるようになりました。膨大な数の e コマース顧客を抱える Tinuiti 社は、顧客とその社内チーム向けに、誰でもプロファイル、レポート名、グラフの種類、タイムフレーム、その他のパラメーターを調整してデータを比較できる柔軟なダッシュボードを作成しました。それらは多くの場合、Tinuiti 社を使い始めるとすぐに利用できます。分析チームはまた、チャネルチーム用にブランドのデジタル広告予算をモニタリングするペースレポートを作成しました。これにより、チャネルチームは、毎日の支出率を監視し、支出の過不足を追跡できるようになりました。

現在、Tinuiti 社内のデータには詳しくなかったスタッフでさえ、分析チームに頼るのではなく、Tableau を使って分析を独自で実行することを強く希望しています。また、すべてのダッシュボードがクラウドでホスティングされ、毎日 24 時間いつでも利用できるため、社内およびクライアントのスタッフ (経営陣を含む) は、いつでもデジタルマーケティングデータを確認することができます。Richardson 氏は「Tableau がなかったら当社はここまで来れていないと思います。同じ量の業務に、はるかに多くのスタッフを必要としていたでしょう」、さらに、誰でも使用できるこれらの動的なダッシュボードは「当社や私たちのお客様に本当に大きな違いをもたらしています」と話しています。

Tinuiti 社は、顧客のマルチチャネルデータの背後にある有用な情報を顧客に伝えることに集中し、より価値の高いものを提供できるようになりました。市況は常に変化しており、顧客、サービスを提供する Tinuiti チームともに、四半期ごとの更新を待っていてはビジネス上の最良な意思決定を行うことができません。「ダッシュボードの使用により効率性が向上したこと、また、データ探索に期待できることを加味して考えた結果、当社は最終的に Tableau の導入を選択しました」と Richardson 氏は話しています。実際、顧客との会議の準備段階および開催中にその場で分析を生成できるということは、簡単に理解・管理できる信頼のおける一元化された情報源を持つことで顧客とのコラボレーションを強化し、より大きなインパクトを与えることができることを意味します。

Tinuiti 社の顧客である Brooks Running 社は、Tableau の使用がビジネス価値を生み出す方法について以下のように称賛しています。「Tinuiti チームの作成する実用的かつ見た目の美しいダッシュボードは予想をはるかに上回るものでした。分析チームはプロセス全体において素晴らしい働きをしてくれており、チームのおかげで Tableau の知識を習得することもできました。ダッシュボードは、私たちがビジネスを大きくステップアップするのに役立ちました。彼らが一生懸命に働いてくれたこと、彼らの専門知識に非常に感謝しています。」

予測分析が顧客の計画と予測をサポート

Tinuiti 社には、Tableau の予測機能を使用して顧客の予測分析を実行するマーケティングサイエンスチームがあり、少なくとも 6 か月間モニタリングを実施します。顧客が年度計画に進むと、同社は履歴分析に基づいて次年度を予測するレポートを準備します。これは、ディスプレイ、メールマーケティング、有料ソーシャルメディアおよび有料検索などに適用できます。将来的に、Tinuiti 社は大規模な予測分析を組み込む計画を立てています。これによって、構築されたすべての顧客ダッシュボードに予測が含まれることとなります。

Tinuiti 社では、機能を拡張するにあたって What-if 分析にも注目しています。Tableau を活用して R と統合し、これらの What-if 分析を組み合わせることでより正確な時系列分析とメディア予測が可能になりました。Tableau があれば、「もう少し投資額を増やすことによって受けられる追加のサービスはあるか」などといった顧客の質問に答えることができます。さらに、過去のデータが分析に反映されることから、顧客と Tinuiti 社のスタッフには、実際の売上と予測売上を比較し、新しいビジネスの成長と予想される顧客の解約率を変更することで結果を調整するオプションが与えられます。